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トート母ちゃんのお気楽生活♪

トート母ちゃんのお気楽生活♪

大学病院と通園施設入園

 大学病院の精神科での診察を勧められ、まずまっちを連れて、のび太も共に診察に行った。長い待ち時間。この待合室にいる人たちは、全員が精神病なんだろうか、とその当時は思っていた。今思えば、鬱状態の人や、そこまでいってなくても、なんかしらちょっと悩みがある程度の人までさまざまだったのだと思うんだけど。
 なんにしろ、自分の子供がこういう状況になってるのがいまいち理解できなくて、待ち時間が長いのだけが苦痛だった。
 診察室に呼ばれ、今までの状況を聞かれた。何を話したかは覚えていないが、しばらく話した後、再び待合室で待つように言われた。
 教授は、なんにも言ってくれないけど、これから何をされるんだろう?うちの子はいったいどんな病気なの?不安が頭の中を駆け巡る。
 再び呼ばれると、ある部屋に通された。そこにはオモチャや絵本がいっぱいあり、プレイルームみたいになっている。若い子(学生?)も何人かいた。これから、子供の様子をビデオに撮るらしい。私は別室でその様子を見る。何のためにビデオを撮るのか、どういったことを知りたいのか、知らされないまま。
 見ていると、まっちの落ち着きの無さがありありと見える。ひとつのオモチャに興味を持ったかと思うと、すぐ次のオモチャに興味が移り、5分と同じところで遊べない。
 いったい、どのくらいビデオを撮っていたのか。結局ビデオも見せてもらえず、そのときの教授の意見も教えてもらえないまま帰ることになった。また行くことになったんだけど、結局次も私が一番聞きたい「うちの子にいったいどういうことが起こっているのか?病気なのか、障害なのか?」ということには答えてもらえないままだった。
 のび太と話して、この大学病院に行く意味は無いということになった。それからしばらくはどこも受診していない。

 まっちが3歳になった頃、福祉士から「まっち君、通園施設に通ってみない?」と言われた。通園施設?通園施設とは、就学前の障害児(うちが通うところは知的障害児専門)が通う、保育園と幼稚園を足して2で割ったようなところだ。
 10月の途中入園まであまり日が無いというので、とりあえず見学に行くことになった。その通園施設は、同じ区内にあって、車でも15分程度。そんなところにそういう場所があるなんて、初めて知った。
 見学してみて驚いたこと。建物が古い!あらゆるドア、窓の上の方に鍵がつけられている。聞けば、勝手にドアを開けて脱走する子がいるらしくって、その予防策らしい。「こんなとこに預けて大丈夫だろうか・・・」一抹の不安がよぎる。
 見学していると、同じような顔をした子達がいっぱいいる。初めて見る顔立ちの子達だ。でもすぐにその顔がダウン症独特の顔だということがわかった。それぐらい私は障害のことを知らなかったのだ。
 見学して間もなく、通園決定の知らせが来た。それからは、通園に必要なものの用意をしたりと、慌ただしく過ぎていった。


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